オーガニック

Organic 2005

Camels in Australia
26 Apr 2005
19世紀に砂漠の運搬用としてオーストラリアに連れてこられたラクダたちが、いま狩猟の標的になっている。現在アウトバックに放置されているラクダの数は七十万頭とも言われ、その数は減る事なく毎年11% 増え続けているからだ。ラクダはオーストラリアの広大な大地の中で、広い空とたくさんの牧草を楽しんでいる。ハンターたちはヘリコプターに乗って上空から選別して、それをしとめる。それは最も効率的な方法だと国土検査官クリス・ターナー氏はABCラジオに語った。しかし、動物愛護団体はこれに猛反発。「Blood bath」(大量殺人)と非難している。
外国から持ち込まれた動物がオーストラリアの生態系を変えてしまった例は初めてではない。ヨーロッパから連れて来られたウサギは繁殖し続けて、アウトバックを越えて押し寄せた。また、害虫駆除のために南米から輸入されたヒキガエルはヘビや小さなワニを殺して北に広がっている。どれも善かれと思って持ち込まれた動物なのだが、その代償はあまりにも大きい。