オーガニック

Organic 2005

More child deaths
7 Sep 2005
多くの貧困国が15年前の調査より更に悪化していると国連の2005年度人間開発報告書が警告している。国連開発計画(UNDP)は世界のリーダーたちによる思い切った行動が求められていると指摘した。報告によれば、177ヶ国のランキングで、所得、平均寿命、教育などの主要な指標をまとめた人間開発指数(HDI)が後退している下位18ヶ国中12ヶ国はサハラ以南アフリカの国々で、残りの6ヵ国は中央アジアのタジキスタン、東欧のウクライナなど独立国家共同体(CIS)加盟国、すなわち旧ソビエト連邦の国々であった。アフリカの国はエイズの蔓延が主な原因で、HDIの順位を大きく下げている。
5年前に国際社会が合意したミレニアム開発目標(MDGs)の達成もむずかしい。乳幼児死亡率(5歳未満児の死亡率)を2015年までに3分の2減少させる目標も30年遅れる見通しだ。その場合、今後10年間で4100万人以上の乳幼児の命が失われると言われている。インドでは、女児の死亡率は男児の1.5倍に上るなど、性差別による問題も残る。しかしその一方で、進展もある。過去10年で途上国の識字率は70%から76%に上昇し、未就学児童数は3000万人減少した。12億人の人々がきれいな水を利用できるようになり、途上国の平均寿命も2年延びている。