オーガニック

Organic 2006

Jumbo Jet House
カリフォルニアに住むフランシー・リーウォルド(Francie Rehwald)さんは女性らしい曲線美をもったエコ・フレンドリーな家を建てたいと望んでいた。そこで彼女の建築家は答えた。「ボーイング747を使おう」。ジェット旅客機の翼は屋根、先端の鼻はメディテイション(瞑想)・ルームに、そして、あの特徴ある頭の出っ張りはロフトとして使用すると言う。
すべてのパーツはカリフォルニアにある飛行機廃品置場から手に入れた。それらを買い取るのに約十万ドル、6月から始る予定の建築費用として数百万ドルかかる見込みらしい。リーウォルドさんの家族はカリフォルニアでも最も大きいメルセデス・ベンツのディーラーの一つを所有している。55エーカーの建築予定地は山と大平洋が見渡せるマリブ(Malibu)の丘。
建築士のデイヴィッド・ハーツ氏は語る。「旅客機の翼を研究して様々なタイプの翼を重ねてみた結果、2,500sq ft以上ある747の翼は理想的な形だった」「我々はコストを分析するにつれて可能な限り多くのコンポーネントを使用することに意味があるように思えた」「かつて、アメリカ先住民がバファローのすべての部分を使用したようにね」「450万パーツにも及ぶこの巨大なアルミ缶を再利用しない手はない」
リーウォルドさんはまず建築許可を得なければならない。その最初の一つとして、民間の航空事業当局からの要請があった。それは使用した部品が上空から墜落した飛行機の残骸と見間違わないようにマーキングすること。
20 Apr 2006