オーガニック

Organic 2006

Indians head to Australia
オーストラリアへ移住するインド人が急増し、イギリス人とニュージーランド人に次ぐ3番目の移民グループとなった。
経済成長するオーストラリアで常に必要とされているのが技術者だが、インド人はその専門知識を持ってやってくる。エンジニア、会計士、医療専門家など、才能ある労働力として受け入れられている。
5年前にムンバイからシドニーにやってきた32才のIT技術者は「2年間の試用期間で彼らは僕を高く評価してくれた。パートナーシップのオファーも与えてくれたよ」「移民にとってキャリアを積み重ねる事は時に厳しいかもしれないけど、君がその仕事が得意なら、ここにはチャンスがあるんだ」と語る。
今やインド人は中国人、イタリア人、ギリシャ人、ベトナム人などをしのいで、新規移民者の10%を構成している。そして、ほとんどのインド人がそこに落ち着く事が意外にも容易であることに気付く。良い英語が話せて、良く教育された彼等はオーストラリアが探し求めている移民なのだ。
「インド人はやる気に満ちている」「それがどんな仕事かは問題ではない」「彼等は国の必要性を非常に良く理解している」とUIA(United Indian Association)のシンハ博士はインド人が成功する訳を解く。
一方では優秀な移民を受け入れることが慢性的な技術者不足の解決にはならないとの批判もある。また、社会での孤立と職場での差別が問題を起こす可能性も指摘されている。しかし、多くの新規移民者は前向きだ。
かつて、西側諸国の中でもオーストラリアで生産しているものは何もないと言われてきた。しかし、「made in Australia」の製品が世界に出回るのもそう遠くないかもしれない。
14 Sep 2006