オーガニック

Organic 2006

Flamingos Flying away
東アフリカを南北に走る大地溝帯(Great Rift Valley)にあるナクル湖国立公園のフラミンゴが姿を消すかもしれない。
1968年、ケニアの国立公園に指定されたナクル湖周辺は貴重な動植物の楽園であり、ごく普通に壮大なフラミンゴの群れを見ることができる。そこに生息するレッサーフラミンゴは小さめだがピンク色の羽の色が鮮やかで美しいことで知られ、湖の岸辺をピンク色に染める。
そのフラミンゴの大群を観るために毎年世界中から観光客が押し寄せているが、 環境保護の専門家は環境破壊と汚染のために湖が干上がる可能性があると警告する。
もともと地溝帯の湖の多くは水深の浅いソーダ湖であり、アルカリ性の環境に適応した藻類や小さな甲殻類だけが生息している。ナクル湖を本拠地にしている科学者は湖の水位が劇的に後退していることで藻を餌とするフラミンゴが餌不足のために他の地域に移動していると言う。また、近くの町から排出される毒性廃棄物のために何千というフラミンゴが死んだことを明らかにした。
フラミンゴの減少は地元の観光収入にも影響を及ぼす。これらを背景に保護グループ(Friends of Lake Nakuru)は湖と貴重な鳥を救うために外交活動に乗り出した。
4 Oct 2006