オーガニック

Organic 2006

Greenhouse gas emissions of Asia
アジア開発銀行(Asian Development Bank)の報告によるとアジアの温室効果ガス排出量は今後25年で3倍に膨れ上がるという。しかし、それでもその見積は楽観的で、大気汚染と交通渋滞は人と物を輸送する機能を深刻に妨害すると警告している。
陸上輸送に関して言えば、アジアでは多くの場合オートバイに頼っている。それらの国の成長とともにそのレベルは増加し、都市部の人口も増加する。世界4位の経済大国になった中国では今後30年で自動車や商用車の数が15倍になると言われ、インドでも同じようなレベルで増加する可能性が高いと指摘する。それらが排出する二酸化炭素の量は中国では3.4倍、インドでは5.8倍に増加する。
アジア開発銀行はこのような輸送分野からの温室効果ガスを減らすには、広範囲なパートナーシップの基に既存の輸送パーターンを変え、都市開発のパターンも最小限に抑える必要があるという。
また、国連の輸送分野の専門家も多くの都市で陸上輸送が増大する中、大気汚染は大きな問題のひとつであると語る。それは単に温室効果ガスの排出問題だけではなく、高騰する石油価格による莫大な燃料費の負担にも関わるという。
さらに世界保健機構(WHO)はアジアの増大する大気汚染は人々へ呼吸器の障害を引き起こし、年間50万人以上の犠牲者が出ると警告する。
14 Dec 2006