オーガニック

Organic 2007

Happy Children
Unicefの調査でオランダの子供がヨーロッパと北米の中で最もしあわせな子供たちと評価された。
調査は貧困、健康、教育基準、そして、性的行動や友達、親との関係などを比較している。それによれば、オランダの親は子供たちを満足させるために彼らから離れ、教師も他の国のように子供たちに多くを期待するような事はしないという。
フローニンゲン大学の発達心理学のポール・ファンゲールト教授は「オランダは常に子供中心の社会であった」「とくに小さな子供たちには手間をかける」「客観的に見れは教育・収入・健康基準の高いオランダは裕福な国であり、主観的に見れば若者自身のセンスの良さを表わしている」と、その結果には驚いていない。
オランダの若い母親の就業率は他の国に比べて高くない。多くの女性は子供を持つと、子育てに入るか、長期間仕事を休み、十分に子供と時間を過した後、仕事に復帰する。そのように保護され、前向きなケアにも慣れ親しんだ子供たちがプレッシャーの少ない学校に通っている。
「オランダ家族の長所のひとつにオープンで会話好きなことが上げられる」「何でも話し合える親子の関係は一般に良好だ」とファンゲールト教授はいう。
アイントホーヘンに住む18才の学生イズブランドくんは幼い頃に親と多くの時間を過したその典型的なタイプ。しかし今、以前との相違に少しショックを受けているという。「18才になって自分自身の世話を委ねられたんだ」「親は独立するために自分の世話は自分でする必要があるという」「でも、学生の僕にはビール1杯飲みに出かけることでさえ難しいことだ」
「今まで時々お酒を飲んだり、タバコを吸ったりしても親は問題視しなかった」「もちろん親はそれが好きじゃなかったよ」「でも、親自身もかつて若かったことをよくわかっていて、僕がそれに気付くまで待っているんだ」「この国の親たちはリラックスしているから、その問題が大問題だと考えている国より大きくならない」と彼はいう。
アムステルダムに住む16才の学生ローラ・フォスさんも彼に同意する。「この国ではやりたいことが何でもできるほど自由なの」「16才でタバコを吸うこともできるし、学校の隣でマリファナを買うことだってできる」「そして、それらは合法だからそれで親を怒らせようなんて誰も思わないわ」
「他の国のティーンエージャーは仲間同士の不必要なプレッシャーが多すぎると思う」「例えばイギリスでは16,17才の少女がまだヴァージンなのを悩んだりするでしょ」「まるでセックスしてなければ、クールになれないみたいに」「オランダではそんなことは重要ではないし、誰も気にしないことなの」と彼女はいう。
「オランダやデンマークのような小さくて豊かな国は極めて民主的であり、素晴らしい教育システムもある」「人々はその自由と教養を使って正しい選択をし、また、それを得るチャンスや機会も与えられる」「幸せな大人が幸せな子供を育むことはみんなが知っていることだよ」とファンゲールト教授は語った。
19 Feb 2007