オーガニック

Organic 2007

Ghost town
3週間前の衝突で中央アフリカ共和国北東部の町ビラオ(Birao)の住民のほとんどが姿を消してしまったと国連はいう。
「家々の70%以上が焼き尽くされたこのような町は見たことがない」と、国連から現地に派遣されている人道調整官はその破壊規模にショックを受けた。
中央アフリカ共和国は反乱軍を支援している隣国スーダンを非難し、その攻撃はダルフールから送り出されているという。
調整官は1万4千人の住民が町から逃げ出し、自分の家に残っているのは僅か600人ほどだと報告。
政府軍は反乱軍が「ビラオの町全てを焼きつくした」と訴える一方、ティルングル(Tiringulu)を拠点とする反乱軍のリーダーは「自らの家を焼きつくす理由はない」と反論。さらに諸国家に攻撃の実体を調査するためのチームを派遣するよう嘆願した。
破壊されたゴースト・タウンに残って医療に従事している女性は「政府軍と反乱軍のロケット弾が四方八方から発射されすべての家を焼きつくした」「町の病院は閉ざされ、同僚たちは逃げ出し、薬は反乱軍によって略奪された」という。
ほとんどの住民はスーダン国境に近い町に逃げ出し、ある人々は食料も飲み水もない茂みの中で生活している。現在、中央アフリカ共和国で家を追われた住民は一昨年の3倍にあたる25万人に達しているとも報告されている。
23 Mar 2007