オーガニック

Organic 2007

Justice was done
2005年、ブラジルのアマゾンで起こった環境保護活動家の修道女ドロシー・スタング殺害事件の判決が下された。
開発か保護か、その論争の中で貧しい農民の権利と熱帯雨林の保護活動をしていたシスター・ドロシー。ベレム市の法廷は73才の修道女殺害を指示したとして36才の男にもっとも重い30年の刑を言渡した。
合衆国オハイオ州出身のシスター・ドロシーは小作農民らの土地を守るために20年以上アナプの町に住んでいた。裁判官は「モーラ被告は社会に順応できない凶暴な性格を表わし、もっとも卑劣な方法で殺害を実行させた」と述べた。
保護活動家たちはアマゾンの無法状態を政府が抑制するテストとしてこの裁判を見守っていた。法廷で判決を聞いたドロシーの弟デイヴィットは「公正な判決が言渡された」という。
検察官の報告によると、非合法に森林を焼き払っていたモーラ被告はシスター・ドロシーによって地元当局へ告訴された。そして、その腹いせに彼女の殺害を命じたという。
ドロシーは至近距離から6発の銃弾を撃たれて、泥だらけのトラックの上で発見された。直接犯行に加わった3人の男はすでに殺人の罪で有罪を宣告されている。ブラジルでは過去30年間で1,000人以上の人々が土地紛争で殺され、その大半がパラ州で起こっている。シスター・ドロシーの記事
15 May 2007