オーガニック

Organic 2008

Silver surfers
ミドルエイジもしくはそれ以上の年齢の人がネットサーフをするとその脳が活性化されるとUCLAの研究チームが示唆する。
研究者たちは高齢者がコンピュータを前にしてインターネット検索すると複雑な判断をする脳の中枢神経が刺激されることをに気付いた。生理学の上で脳は年齢とともに衰える。しかし、ネットサーフは個々のパフォーマンスに影響を与える細胞活動が縮小収縮するのを防ぐという。これまでクロスワードパズルのようなものがその影響を最小にすると言われていたが、ネットサーフもその一つに加えられるという。
研究主任のスモール教授は「研究結果はコンピュータ化された技術がミドルエイジや高齢者に生理学的効果があるかもしれないことを表している」「インターネット検索することは複雑な脳活動を必要とし、それは脳機能を改善する手助けをする」と説明した。
最近の研究は55歳から75歳の24人のボランティアによって行われ、半数は経験豊かなインターネットユーザ、他は読書という方法でそれぞれ脳スキャンを実施した。その結果、両者ともに読解、記憶、視覚能力に脳活動を意味する明らかな証拠が得られた。しかしながら、検索作業をするインターネットユーザたちは複合した推論を決断する脳の別のエリアでも別の活動がみられたのである。
研究者は単に文字を読み取る読書に比べて、インターネット検索は適切なインフォメーションを受けとるために何をクリックするべきか決断しなければならないという。さらに高齢者にとって毎日のインターネット検索は彼らの脳回路を拡張させるという。
アルツハイマー・ソサエティーのチーフはこの研究結果は高齢者の痴ほうのリスクを減らすこれまでの「頻繁な社会との関わり」「定期的な運動」「バランスのとれた食事」といった研究に付加することができるポジティブなメッセージであろうと語った。しかし、脳がゲーム、パズルやその他の活動でそのリスクを減らせるといった証拠はまだきわめて少ないとも語っている。
14 Oct 2008