オーガニック

Organic 2010

Green and happy country
昨日の大統領選挙でラウラ・チンチジャ(Laura Chinchilla)前副大統領が選出され、初の女性大統領が誕生したコスタリカ。
紛争の絶えない中米では珍しく軍隊を持たないこの国は、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素の量がプラスマイナスゼロになるカーボンニュートラル (carbon neutral)を2021年までに達成するとした最初の発展途上国である。
先月、エール大学とコロンビア大学の専門家によって発表された2010年国別環境指標EPI(Environmental Performance Index)では163カ国中第三位。人と環境を考える新経済財団、NEF(New Economics Foundation)が編集した「Happy Planet Index 」ではトップに上げられた。それらは国民生活の満足度、平均寿命やエコロジーに対する取り組み等が評価の対象になっている。
コスタリカの平均寿命は78.5才。国は1997年、土地の樹木を伐採しない土地所有者に1ヘクタールあたり65ドル相当支払うための炭素税を導入し、国の90%以上のエネルギーが再生可能な資源から得られるようになった。国民は自発的または法により緑の政策に従い、建物一つ建てるにも環境省から環境に害を与えないという証明書が必要になった。
酪農家で政府の気候変動のアドバイザーでもあるリカルド氏はこの10年で車を1台にし、牧草地に植林し、その土地を林に変えた。彼は物質主義的な生活を減らすことで自然との調和を実感している。個々のライフスタイルによって排出される温室効果ガスの量、カーボン・フットプリント(carbon footprint)を最小限にしているのだ。
コスタリカでは「お元気ですか」に答える挨拶で、しばしば「pura vida」(pure life)と言うことがある。それは「cool」や「everything's fine」を意味するという。
8 Feb 2010