ウルトラヒップ Ultra-Hip

Hippy bootcamp

1969年の夏、ニューヨークの片田舎で開催された伝説のロックフェスティバル、「WOODSTOCK」。
この40年、誰もこの巨大イベントを映画化する者はいなかった。それはそのドキュメンタリー・フィルムが多くを語っており、50万人というスケールの大きさもその理由の一つと言えよう。しかし、40年目にしてそのイベントを映画化する監督が現れた。
ベルリン映画祭、アカデミーと数多くの賞を受賞している台湾出身のアン・リー監督である。この夏に全米で公開される「Taking Woodstock」はエリオット・タイバー(Elliot Tiber)原作の実話本のコメディー映画。
映画で主役を演ずるエリオットはゲイ。「しかし、それは大きな物語のほんの一部でしかない」「フィルム・メイカーとしてジャンルや国籍に分類されるのは嫌だ」と豪語するアン・リー監督はそれを単なるゲイ・ムーヴィーとして評されるのを避けている。
コメディー映画では賞を取れない。最近のものでもパルム・ドールを受賞したのは1970年にロバート・アルトマンが映画化した「M*A*S*H」ぐらいなもの。「ブロークバック・マウンテン」で第78回アカデミー監督賞を受賞したリー監督もそれは重々承知している。
それでも「みんなが気に入ってくれれば、それで僕はハッピーだ」と54才の監督はいう。それは正しく「成るように成れ」といったヒッピー・キャンプである。
16 May 2009

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