ウルトラヒップ Ultra-Hip

Sex & Drugs & Rock & Roll

2000年、肝臓癌のため57才で生涯を閉じたイアン・デューリー。彼の半生を描いた映画「Sex & Drugs & Rock & Roll」がイギリスで公開されている。
独特のしゃがれ声と過激なパフォーマンスでライブを沸かせた「Ian Dury & The Blockheads」はパンク・ロック、ニューウェブなどに分類されているが、彼らのリズムはファンキーであった。
「よく見てみろ!自分を社会にはめ込もうなんて思うな!目を覚ませ!」と若者を挑発したイアン。そんなイアンを演じたアンディ・サーキス(Andy Serkis)は「本当に価値あるロックンロール・ストーリーは数多くは存在ない」「しかし、彼は違う」と豪語する。
イアンの代表的な曲がそのままタイトルになり、彼を知らない人はその映画がタイトル(Sex & Drugs & Rock & Roll)そのものだと思うかもしれない。しかし、実際のイアンは潔癖で信じられないほどの文学通の男だった。彼は常にノートを持ち歩き、そこに日頃思い浮かんだ対句を韻を踏んで書きとめたという。
小児まひというハンデを持ちながらステージに立ち続けたイアンは常に汗でずぶぬれだった。そんなイアン・デューリーの言葉が映画で語られている。「死をごまかす方法は二つある。その一つは堂々とすることだ」「この惑星で与えられた時間は短い。何かユニークなことを創造しよう」
9 Jan 2010

Ultra-Hip

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