ウルトラヒップ Ultra-Hip

Jimi Hendrix in the studio

死後40年、ジミ・ヘドリクスの新たな未公開録音アルバムがリリースされた。今回のアルバムをプロデュースしたエンジニアのエディー・クラマーが、1967年「Hey Joe」のヒットを出した当時、ジミ・ヘドリクスに初めて会ったときのことを語っている。
「ジミは薄汚れた白のレインコートを着てスタジオに入ってきた」「もの静かで、あまり多くのことを話さない」「アンプにプラグを差し込み一通り音が決まると、ミキシングルームに入ってきて音を確認していたよ」
「ジミは音を色で表現するのが好きだった」「彼はその音をちょっとパープルにしてくれないかとか、もっとレッドに、などと指示してくる」「ぼくにはその表現が理解できた」「グリーンにしてくれと言えばそれはリバーブを意味し、レッドと言えばもっと出せと要求しているんだ」
今回リリースされた「Valleys of Neptune」は1969年にロンドンのオリンピック・スタジオとNYのレコード・プラントで録音されたものである。「ジミはレーザーのような集中力を持っていた」「彼の頭にはすでにその音が出来ていて、そこに到達するまで止まらない」とクラマーは当時のことを語る。
ジミ・ヘンドリクスと言えば強烈なライブパフォーマンスが印象的だが、彼のスタジオ・レコーディング・テクニックも画期的な技法を駆使した。デヴューから死までの4年間、彼の残したものはあまりにも大きすぎる。
5 Mar 2010

Ultra-Hip

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